地域創生学科では、どのような学びやスキルを得られましたか?
関東学院大学がある神奈川県には、大都市と山間部、海と山など、対照的な地域が存在しています。授業を通してそのどちらにも触れていくので、幅広い学びを得られたと感じています。特に「地域創生特論」の授業では、県内の自治体の市長さんや職員さんがその地域ならではの政策について話してくれたことで、環境や状況によって問題や課題が異なることを知りました。また、自分の住んでいる地域にはどのような課題や政策があるのか、考えるきっかけにもなりました。
県外に赴き、現場を見て学ぶフィールドワークを取り入れた科目もあるので、興味のある分野を見つけやすいと思います。授業の一環で福島県と岩手県に行き、震災復興の事業立案をさせていただいた経験が印象に残っています。東日本大震災の爪痕が残っている地域や福島第一原子力発電所などを訪ね、現地の方々の話を直接聞くことで、私たちにできることをいままで以上に真剣に考えるようになりました。2泊3日という短い期間ではありましたが、とても貴重な経験を積むことができました。
大学で得た学びは、社会に出てどのように活きていますか?
大学卒業後は地元の大分県に戻り、豊後大野市役所に勤務しています。所属しているスポーツ推進係は、スポーツ施設の管理や地域のスポーツの振興・普及が主な業務です。市役所職員の業務は、基本的に法律や条例に準じて進めていくものなので、法律や条例に関するものが多い地域創生学科の科目は、公務員になったときに役立つものばかりだと実感し、勉強しておいて良かったと感じました。入庁後の新入職員研修は、大学の授業の振り返りのような気持ちで臨むことができました。
大学でフィールドワークを経験したことで、豊後大野市で暮らす方々が何を求めているのか、地域にどのような課題があるのか、考えながら働けている感覚があります。だからこそ、市民の方々から感謝の言葉をいただくと、とてもやりがいを感じます。これまで身につけてきた知識やスキル、地域や住民の方々に対する想いによって、誰かを助けられることも実感しました。今の私が人のために動けているのは、関東学院大学で地域や行政について学び、座学だけでは得られない経験を積めたからだと思っています。