Q&A
法学部の疑問にお答えします
法学ってどういう学問ですか?
法学とは、法の本質、役割、意味や内容など、法を対象とするさまざまの学問を総称するものです。したがって、法学の中には法解釈学や法政策学も含まれます。法律学という言葉は、法学と同じ意味で用いられる場合もありますが、狭い意味では法律の解釈や運用を学ぶ学問を指します。
「法学科」と「地域創生学科」の違いは何ですか?
法学科も地域創生学科もともに法学部の学科として、理論と実践の両面からの教育を通して、社会の課題を解決できる人材を育てることを使命としています。一方で、2つの学科では、そこへたどり着くアプローチに違いがあります。
法学科は、「理論から実践」のアプローチをとっています。憲法、民法、刑法などの法律科目を通して、法学の理論を体系的に学ぶことを中心として、同時に、法学特論、特別講義などの社会とつながる科目、ゼミナール・専門演習などの演習科目を通して、実践を身に着けます。これによって、法的に物事を考え、さまざまな課題を解決し、社会に貢献するリーガルマインドを身に着けます。
地域創生学科は、「実践から理論」のアプローチをとっています。地域実践演習、地域創生まじゅんプロジェクトなどの実践科目、知事、市長や関係職員が講義する地域創生特論などを中心に学び、地域創生の実践的視座から法学の理論を身に着けます。これによって、地域で働くために必要な地域共生人材としての能力を身に着けます。
法律なんて勉強したことがないし、難しそうなのですが、入学しても勉強についていけるのでしょうか?
法律は、高校の授業科目であまり取り上げられません。しかし、これは、一緒に法学部に入った全国の法学部の仲間と、一斉に同じスタートラインから勉強を始められるということです。
また、大学での勉強は、高校までのものとは違い、教科書通りに学んでいくわけではありません。様々な見解に触れる中で、「自分自身はどう考えるのか」を検討していく作業です。ですから、皆さんに能動的に学んでいく気持ちさえあれば、大丈夫です。
法学部ではどんな資格がとりやすいのですか?
昔から法学部は「つぶしがきく」と言われ、多方面の進路に開かれている学部ですが、それだけでなく、ほかの学部に比べていくつかの資格を取得しやすくなっています。
まず、法律専門職と言われる職業の資格がそうです。法曹(裁判官、検察官、弁護士)を筆頭に、司法書士、行政書士、弁理士のほか、社会保険労務士、税理士、宅地建物取引士も法律の知識を必要とする職業です。これらの資格試験では法律科目が課されるため、ふだんから法律を学んでいる法学部の学生は断然有利だと言えます。
法曹になるため司法試験を受けるには、学部卒業後さらに法科大学院で勉強することになります。本学部の卒業生にも、法科大学院へ進学して現在弁護士として活躍している方がいます。
法学部での学習は、警察官や消防官を含む公務員の試験、特に論文試験や面接試験で効果を発揮します。公務員の仕事は法を執行することですから、それぞれの職務を適切に理解して遂行するためには、法律の知識や制度への理解が不可欠です。
これらのほか、在学中に法学検定やビジネス実務法務検定を受けやすいのも、法学部ならではです。
これらの資格取得をサポートするために、関東学院大学法学部では課外講座として「法職講座」を用意しています。
法学以外のことも勉強するのですか?
大学の学部であるなら、大体そうですが、その学部の専門科目以外の一般教養科目と言われるものも勉強します。文化や語学、心理学、現代社会に関する幅広い科目などです。
法学のことだけ勉強していれば、法職に就き、活躍できるというわけではありません。何をするにも、人間的豊かさが必要です。一番基礎的なところで言えば、現代は情報化社会です。いくら法学のことを理解していても、パソコンが使えなくては、仕事になりません。そこで、教養科目として「情報処理」があります。
また、様々な学問や考え方を身につけることは、柔軟性や広い視野を身につけることでもあり、専門科目を理解する上でとても役立ちます。