関東学院大学

法学科の魅力は、リアルな自治体の現状や課題を学ぶことができるフィールドワークが豊富なところだと感じています。例えば、「地域創生特論」という授業では、自治体の市長や職員の方々から地域で取り組んでいる政策、抱えている課題について直接聞くことができ、地方自治体の“今”を知ることができました。学生が主体的に課題解決策を考える機会もあるので、さまざまな角度から原因を把握し、解決に導く力も身につけることができます。

ゼミで取り組んだグループ論文でも、実際に現場に出て現状を知るという経験を積みました。私たちのグループは地域振興の観点から、コロナ禍における生産者と飲食店の支援に着目し、効果的な条例を考えました。その過程で生産者や飲食店の方々にヒアリングしたことで、インターネットやテレビを見ているだけではわからなかった情報を得ることができ、私たちの思い込みや誤解にも気づくことができました。最終的に生産者や飲食店を経営する方々が本当に必要としている条例を考えることができ、とても貴重な経験となりました。

現在は湘南信用金庫に勤め、ご来店されるお客様の入出金や税金の支払い、振込などの手続きを行う窓口業務を担当しています。地域密着型の信用金庫ということもあり、アットホームな雰囲気に包まれた職場です。私もその空気感を大切にしながら、お客様から相談をお受けする際はリラックスしてお話いただけるよう、やわらかく自然体な話し方を心がけています。

このような立ち居振る舞いができるようになったのは、大学でフィールドワークの経験を積むことができたからです。フィールドワークを通じて多角的な視点の大切さを知ったことで、お客様の視点に立ち、お客様が求めていることを考え、信頼していただける対応や納得していただける提案を実践できるようになりました。また、多様な政策や事例に触れ、解決策を考えてきた経験から、お客様の困りごとに対して迅速に解決方法を考え、機転の利いた対応ができるようになったと感じています。フィールドワークは社会で生きていくための力を育ててくれました。

今後は目標とする先輩の背中を追いかけながら、常に周囲に目を配る余裕を持ち、的確なサポートができる人材になれるように頑張りたいと思っています。