法学科では、どのような学びやスキルを得られましたか?
さまざまな学びのなかでも特に印象に残っているのが、「地域創生特論」と「行政学」です。「地域創生特論」ではさまざまな自治体の首長や職員の方々が講義をしてくださり、公務員の仕事を知るきっかけになりました。「行政学」では各自治体がその土地の特色を活かしたプロモーション戦略を行っていることを知り、公務員の仕事への興味が高まりました。実際に社会に出たことで、法学部での学びは社会人になってから役立つことが多いと実感し、学生時代に法律を学んでよかったと心から思っています。
法学部は目標に向かって励んでいる学生を全力で応援してくださる先生ばかりで、講義の後の質問や就職活動に関する相談にもあたたかく丁寧に対応していただきました。インターンシップや職場訪問の機会を紹介していただいたり、地域の街づくり協議会に参加させていただいたりと、さまざま場面で先生方にサポートしていただき、自分の将来について真剣に考えることができました。経験やチャレンジの機会がたくさんあったからこそ、視野を広げて自分の可能性を信じることができたのだと思います。
大学で得た学びは、社会に出てどのように活きていますか?
現在は関東学院大学大学院法学研究科地域創生専攻で研究を行いながら、小田原市役所の高齢介護課で働いています。市役所での仕事は、高齢者やそのご家族の支援が中心です。介護が必要な高齢者や身寄りのない高齢者の生活を支えるため、ご自宅や病院に訪問してご本人や介護専門職の方々、医療職の方々とコミュニケーションを取り、ケースワーク業務や事業運営を行っています。高齢者が抱える問題は難しいものも多いですが、課題を解決して「ありがとう」のひと言をいただけたときにやりがいを感じます。
法学科の学びから得た法的視点と地域創生学科の授業で触れた現場の視点、その両方を得ることができたからこそ、公務員が“法律に則った仕事”であることを意識しつつも、「もっと現場に寄り添って、柔軟な考え方ができるのではないか」と考えることができているのだと思います。また、「民法」の講義で学んだ成年後見制度は今の業務にダイレクトに関係しており、大学院での研究にも生きています。大学院で得た地域創生の視点を市役所の業務に活かしていきたいと考えています。