2024.03.10<

2024.03.10

大学で触れた
「現場で働く人の声」や
「行政の取り組み」が
自分の将来を現実的に
思い描くためのヒントに。

大学で触れた
「現場で働く人の声」や
「行政の取り組み」が
自分の将来を現実的に
思い描くためのヒントに。

角津 奏斗さん

東京消防庁

法学科

2023年卒業

法学科では、どのような学びやスキルを得られましたか?

法律の内容だけでなく、法律が必要な理由も学ぶことができ、日々の生活に根差している法律の本質を知ることができました。また、地域に特化した科目もあるので、街づくりについても学べました。なかでも印象的だった授業が2つあります。1つ目の「震災に学ぶ」で過去の震災の映像を見た際には、災害の悲惨さを実感し、防災意識がより高まりました。2つ目の「消防の理論と実践」では、特別講師の方が災害現場での経験を話してくれたので、実践に近い学びを得られたと感じています。

関東学院大学ではフィールドワークも豊富で、何度も貴重な経験をさせてもらいました。ゼミ活動では、実際に地方自治体の取り組みに参加する時間がありました。日々の業務を見学・体験することで自治体がより身近に感じられ、行政への関心がより高くなったように思います。就職に関するサポートも充実していて、大学の協力によって消防署のインターンシップに参加したり、予備校に通ったりできました。支援のおかげで、消防士という目標に対するモチベーションの維持にもつながりました。

大学で得た学びは、社会に出てどのように活きていますか?

現在は消防士として、東京で暮らす人、働く人、訪れる人の命を守る活動を行っています。持ち前の体力を活かして人のために働きたいという思いで目指し始めた仕事ですが、大学の授業で災害の映像を見て、人の命を救いたいという気持ちが強くなりました。そして、法学部で学んだ法律や条例、規律、社会道徳を重んじる心は、今でも私自身の基礎となっています。何のために法律が存在し、社会でどのように役立っているか考えながら働けていると感じています。

関東学院大学の校訓「人になれ、奉仕せよ」がベースにある学びを得てきたことで、社会のために尽くすことを通して人間性を磨きたいという思いを抱きながら、仕事に向き合えています。日頃から火災予防の啓発や防災訓練などの活動を通じて、都民の方々との密接な関係も築いています。活動の一環で小学校に出向いた際、私の問いかけに子どもたちが元気いっぱいに答えてくれる様子を見ると、「みんなの安全のためにもっと頑張ろう!」と思い、気合が入ります。

Message

自分の経験から感じていることですが、「やりたいこと」を考えると「やるべきこと」が見えてきます。そして、「やりたいこと」のために必要な学びは、自分の成長をサポートしてくれます。私には、これから多くの災害現場に出て経験と知識を積み、将来は防災関連の専門的な業務に携わるという「やりたいこと」があります。目標に向かって、学びの一つひとつを力に変え、一緒に進んでいきましょう。