2023.06.26

「地域創生特論(鎌倉)」で松尾市長が講義!

2023年4月13日(木)の「地域創生特論(鎌倉)」第1回講義の講師は鎌倉市の松尾崇市長でした。松尾市長には2018年度の「地域創生特論(鎌倉)」の開講以来、毎年度(コロナ禍のために休講となった2020年度を除く)講義をご担当いただいおり、2023年度は5回目の登壇となりました。
今回の講義では、2018年年6月に「SDGs未来都市」に選定された鎌倉市が政策理念として掲げる「共生」と「共創」を具体的な政策実績を交えながら分かりやすく解説してくださいました。松尾市長は講義冒頭で「あなたは普通の人ですか?」と学生に問いかけました。「普通」という基準は「普通」ではないものを排除することになるのではないか。それは多様性を認めない意識につながるのではないか。このように、「共生」という概念をしっかりと理解するための心の準備から講義が始まりました。
「鎌倉市共生社会の実現をめざす条例」と、それを実現するための事業が多数紹介され、これら事業が市役所職員だけでなく、市民、NPO等とともに取り組まれているもの、つまり「共創」の取組であると紹介されました。美しい自然と環境を開発から守る市民主導のまちづくりの積み重ねがこの「共創」につながっているという鎌倉特有の歴史的背景も合わせて紹介されました。
講義の終盤では、現代社会は何もかも“二項対立”でとらえる西洋思想中心で成立してきたが、持続可能なまちづくりのためには東洋思想に学ぶことが大切である、と古都・鎌倉の市長ならではの哲学をお話いただけました。