教員紹介

法学部教員コラム vol.13

2013.04.12 法学科 藤田 潤一郎

卒業生を送り出すこと

法学部では、法学部教員の研究生活の一端や、大学人として
折にふれて感じたことを、コラムとして順次紹介しています!

 

 

2013-4-12 掲載
vol.15   『卒業生を送り出すこと』
執筆者:法学部 教授 藤田潤一郎 (政治学)

 

 

 

 

藤田先生と2012年度卒業生 (2013.3.24法学部卒業パーティにて)

 

 

関東学院大学の卒業式と卒業パーティーは、例年3月24日に行われます。法学部のゼミナールは2年生から4年生までありますから、私のゼミナールに所属していた学生とは3年間接してきたことになります。1年生の時から知っているゼミ生もいるので、そのような学生の場合は4年間顔を合わせてきたわけです。さらに、ゼミ生でなくとも私が知っている学生もいます。その意味で、卒業生を実社会へと送り出す3月24日は、教員である私にとっても感慨深い日です。
卒業を控えた学生に「4年間は早かったですか」と尋ねると、多くは「とても早かった」という答えが返ってきます。しかも、学年が上がるに連れて早くなる気がするとのことです。それは、大学生活の4年間が、高校までともまた社会人とも異なる特徴をもっているからでしょう。ヨーロッパの大学の多くは国立でしかも学費は非常に低額ですが、日本では私立大学の方が数的には圧倒的に多く、国立大学はむろん私立大学の学費はかなりの額に上ります。つまり、相当の額の学費を保護者に支えてもらいながら、行動には自主性が求められるという意味で、「自由」と「責任」のバランスをどうとるかが大事になる、それが大学生です。
ふだんの生活で、このバランスを意識することはないかもしれません。ただ、どの大学生にも平等に与えられた時間をどう使うかを折に触れて意識して生活するなかで、社会人として生きていく基盤が少しずつ培われます。
卒業パーティーでの学生の晴れやかな表情は、まさに4年間の学生生活の終着点であり、これからの生活の始まりである、このように実感する私です。

 

 

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